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回転ずしチェーンの競争から学べる事

回転ずしチェーンの競争から学べる事

大手回転すしチェーンの現状

現在大きなニュースになっている大手回転すしチェーン。

競合店より、どうやったらお客様のシェアを伸ばし、

業界の中でトップを取れるか?

熾烈な「闘い」が行われています。 もちろん回転すしチェーンに限った事ではありませんが。

競争相手は誰なのか?

以前ご紹介したような「3C分析」というフレームワークを使って


市場分析をするのも良い手段である事をお伝えしました。


このフレームワークは自社と競合の違いを見つけ、


顧客(消費者)が求めるものを探り、自社の立ち位置を


固める為に大きく役立ちます。


ただ、今ニュースになっている回転ずしチェーンにとっては


少し分析の工夫が必要だと思います。



今まで営業パーソン育成を生業としている弊社としては


営業パーソンは嘘をつかず実直に活動することが


大きな成長へと繋がるとずっと言い続けてきました。


これはどの業界のビジネスでも一緒だと思っています。



現在報道されている「回転ずしチェーン」の嘘の例を挙げてみます。


・誰でも分かるような大切な機密情報をそうでないと認識する寿司社長


・〇〇マグロが安く食べられるとプロモーションして別の××マグロを提供


・在庫ない商品をまだ提供していますと誤認させる大々的な広告


などなど。



だいたいの目的はたくさんのお客様に来店してもらい、


売上利益をあげる為。


その目的は間違っていません。


ただ、やり方は確実に間違っています。



回転ずしチェーンに限らず、「価格競争」に陥っている業界の


商品・サービスは沢山ありますが、


同じ業界と「競合」として「争う」ことで


嘘やずるい手を使わないといけないような弊害も出てしまいます。


そうしないとお客様のシェアを拡げ続けられないから。


けど本来ならば、真剣勝負の相手は「お客様の心・気持ち」ではないでしょうか?

競合から協業へ

ビジネスの世界では当たり前のように自社や競合の強み・弱みなどを見定めて


それを越す顧客要望に応えようとしてきました。大切なことだと思います。


ただ、上述のように独自の顧客シェアを拡げようと努力したばかりに


弊害が出てしまうことも事実です。



本当は顧客の気持ちに占める割合、「マインドシェア」を


拡げて満たしていくことが健全な戦略です。



その良い例のひとつが「協業」です。



それぞれの良いとこ取りでシナジーを生み


戦わずして顧客の気持ちを満たす取り組みです。

「協業」の有名な事例紹介

成功している協業事例をご紹介します。


・「洋服の青山」×「ダイソー」


交通量の多い幹線道路などに比較的大きな店舗を持つ「ダイソー」の


上層階部分に「洋服の青山」を作る事で、


それぞれのターゲットを上手く組み合わせる「集客の協業」です。


例えば、ご夫婦の場合 ダイソーに行きたい奥様が買い物をしている


タイミングで旦那様が「洋服の青山」にスーツなどを


見に行くといったケースです。



・「大手コンビニ」×「ユニクロ」


流通大手が手を組んで、ネットとリアル店舗を融合して


いつでもどこでも買い物が楽しめるをコンセプトに協業しています。


目的はオムニチャネル戦略。


ネットショッピングで購入したユニクロの商品を


近くのコンビニで受け取る事が出来るサービスで、


ユニクロにとってはネットとリアル店舗で販売力強化が出来、


コンビニにとっては受け取りにきた顧客が


ついで買いをする集客メリットがあります。



協業の他にもプロモーションを目的とした「コラボ」も


沢山身近にあると思います。


大ヒットしたアニメとのコラボが多いでしょうか。



独自の顧客を作りながらも、自社の強みと競合の強みを


活かした「協業」が価格競争をおさえたり、


それぞれのブランドを更に活かす事が出来ると思います。

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